背徳感を食べに行こう!

SAKURAのスタッフには、とりたててラーメンが大好きで強い主張のある人間がいるわけではないが



 

 

 

 SAKURAのスタッフには、とりたててラーメンが大好きで強い主張のある人間がいるわけではないが、

近所に新しいラーメン屋ができたら、とりあえず行ってみるくらいにはみんなラーメンを食べるし、

食べたくなったら食べるくらいの、いわばラーメンに対して非常にニュートラルな姿勢を各自備えている。

 

 ラーメンの話が話題に上がることもあまりないし、各スタッフのラーメンの好みなども特に知らない。

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 ラーメンが話題に上がるとき、個人的な印象では、関内で多勢を誇る横浜家系ラーメンを好んで食べる人間より、

あっさり系淡白派ラーメンをフェイバリットとして挙げる人の方が多い印象があり、僕は常々ここに欺瞞的な何かを

感じずにはいられなかったのだけれど、ラーメンについて論じること自体に恥やテレのようなものもあって、

自主的に沈黙を守ってきた。

 実際のところ、ラーメンの味に強い好みがあるわけでもないのだけれど、

この欺瞞的な何かによって隠されているものにこそ、僕はラーメンの魅力があると漠然と感じていたからだ。

 

  ところが、先日、SAKURAでのミーティングの終わり際に、ちょっとしたことからラーメンの話題になったのだが、

新しくできた店や最近よく行く店の話が一通り済んだ後、シェフがおもむろに『俺はラーメンを食べるときは、

背徳感を食べるために行く』という趣旨の発言をした。

 したがって、シェフは基本的には油多め味濃いめの家系ラーメンを好んで食べるという。

 いや、矛盾するようだが好んで食べているわけでは、たぶんない。

 食べたくないのに食べたいという、この二律背反を抱えてラーメンを食べることこそが重要で、その後の激しい後悔に

浸るためにラーメンを食べるわけだ。この姿勢に僕は激しく共感した。

 
なんとなく、谷崎潤一郎的な耽美主義すら感じるが、まぁ、それはちょっと言い過ぎだとしても、「それだよ!」と

膝を打つくらいには、僕は素直に感心したものだ。

 

 さらに言えば、昨今のシェフは、血糖値や血圧も気にし始めていて、自分の人生の中で『あと、何度ラーメンを

食べることができるか限度回数』のようなものも感じているらしく、その回数を消費して食べるという、

背徳感の別の側面についても語っていて、この辺りは僕も意識していなかったもので、

僕よりも多重的にこの種の食事を楽しんでいるように思った。さすがだ。

 

  以前、SAKURAでは週替わりで各スタッフによるコラムを書いていたものの、日々の仕事の忙しさから尻すぼみ的に

フェードアウトしてしまったのだけれど、このラーメンのエピソードをどこかに記しておきたかったことと、

僕の個人的な精神衛生のためにも、またSAKURAのコラムを始めたいと感じていたこともあり、

ほそぼそと日々思うことなどを記していこうと思う。

 『食事』『ワイン』『イタリア』というテーマからは極力外れないよう書いていくつもりだけど、

暇つぶしくらいに読んでいただけたらと思います。

 

SAKURA スーシェフ 石橋

 

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